実を申せば拙者、無類の戦闘機マニアであると同時に幼少の時分からのダム偏愛者である。
どのくらいダムをディープラブしているかというと小さい頃、家族旅行などに出掛ける時には必ずといっていいほど両親に無理を言い、道中、どこかのダムに立ち寄る旅程を無理やり組ませていたぐらいである。近所の雑貨屋にて生コンクリートを購入、家の庭を掘削して川をつくり、そこに購入したコンクリを流し込んでは小型ダムを建造建築、果たして両親からこっぴどく叱られたぐらいである。小学校の夏休みの自由研究ではダムを三回もテーマに扱ったぐらいである。当時の将来の夢はダムの管理人であった。中学校の作文ではダムに関する知己をさんざっぱら披瀝、最後には「僕はダムのような大きな人間になりたい」などと訳の分かったような分からぬような一文で締めくくった。大人になってからは付き合っていた女と四国へドライブ旅行に行ったはいいが、そこで彼女の反対を押し切って夜半、山奥くんだりまで早明浦ダムを見に行ったばかりに、それがきっかけで彼女にフラれた(実話)。
あの、あの、川の上流を遡って山奥、すると突如として姿を顕す巨大なそして威圧的なコンクリートの建造物、、、この瞬間の興奮!大自然の中に圧倒的な存在感でもって立ちはだかる人造サイバーパンク!ああ、如何にして筆舌に尽くせば、これを人様に理解していただけたものだろうか?ああ、ああ。
と、随分と枕が長くなってしまったが、何が言いたかったのかと言うと、アレだ。遂に見つけてしまったのだ、永い間捜し求めていた、しかるに今の今まで中々有りそうで無かった、ダムの写真集を。今日、たまたま立ち寄った近所の本屋で。お約束通り、表紙は堤高186mと日本で一番巨大な黒部第四ダムである。ダムに興味がなくとも、これを知らない日本人は居ないだろう。そして写真集の帯中央に堂々と踊る「史上初」の文字。その隣に並ぶ「放流」「巨大」「様式美」。これらはダムを心底から愛し、理解している人間でないと決して浮かんでこない単語である。どうやら、まだ今年出版されたばかりらしい。

さて、その場で震える手で書を手に取り、私は中身を一読。案の定、鼻血が出そうになる。次いで激しい嗚咽が私の喉を瞬間的に突いたのだった。だって、あーた、佐久間ダムの巨大放流ゲートが!矢木沢ダムのド迫力放流が!あーた!至近距離から!どアップで接写!!刺激強すぎ!うぁああああああああああああああああああああああん!ダムダムダムダムダムダムダム尽くし!オンパレード!ダムが!ダムがっ!ダムがあぁぁぁぁっ!(やかましい)
はっきり言って、これは日本のダムマニア史に残る大偉業だ。一体、誰がこんなスゴイものを拵えたのか?早速、巻末の著者プロフィールを見る。萩原雅紀。1974年生まれ。ということは、私とほぼ同い年だ。東京都出身。幼少の頃、両親に連れて行かれた小河内ダムを見てダムに目覚める。1998年、宮ヶ瀬ダムとの出会いをきっかけに本格的にダムの撮影を開始。以後、ライフワークとして「ダムめぐり」(ダム好き用語:ダムを見るために旅行に出掛けること)を続けているという。何ということだ。彼は私同様、否、私なんかより遥かに高いレベルで、即ちダムの為に生まれてきたのだ。そうに違いない。
とはいえ一つだけ、この写真集について気になる点が無いでもない。それは紹介されているダムの殆どが関東以北のダムに集中しているという点で、中部地区のダムも多少は掲載されているものの、こと関西、中国、四国、九州といった西日本地域のダムに至っては、ほぼ皆無に近く紹介されていない、という点である。だから折角なので、今度は第二弾としてダム写真集西日本版を出してはどうか?更に欲を欲すれば、海外版も出して欲しい。フーヴァーダム(アメリカ)、アスワン・ハイ・ダム(エジプト。貯水容量がなんと琵琶湖の7倍!)、ヌレークダム(タジキスタン)など、世界には日本のダムを遥かに凌ぐ大規模なダムが実在する。これらの写真はネットで見られない事もないが、どうせなら是非こういった写真集で見てみたい!世界最大のヌレークダムなんか堤高300mだぜ!どんなんやねん?あぁ、死ぬまでに一度でいいから生でも見てみたいなぁ。以下写真はフーヴァーダム。堤高221m。デカい。デカいよぉ。
テーマ:ヌレヌレ - ジャンル:その他
- 2007/12/22(土) 22:12:31|
- ウドンのような日々を送っている。
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0