jackology

何の取り得も無いクズ人間、Battle jack's any old way。云いたいことなんか何もねぇよ、実際のところは。

ちょんの間大快楽 その13

いつまで経っても電車は来ない。待っても待っても何にも来ない。

定期券を使って自動改札を通過出来たまでは良かったが、というか、それが当たり前なのだけれど、その一点を除き、この日この駅の何もかもが当たり前でないというのは即ち、平日のラッシュアワーにも拘わらず人っ子一人として居やがらねぇからであった、乗客も駅員も。ついでながら普段であれば「次に二番線に参ります列車は烏賊楽天方面、田螺原行き快速です。列車は九両、足元の番号一番から十六番の丸印の所に止まります。列車をお待ちのお客さんは危険ですので黄色い線の内側に二列に並んでお待ち下さい。そこのお客さん、内側に下がって下さい。危険です。下がって下さい。下がって下さい。下がって下さい。下がって下さい!下がりなさい!下がれ!おいっ!危ないから下がれと言ってるだろうが!そこのお前だ!聞こえねぇのか!この豚野郎!腑抜けた面しやがって!死にてぇのかっ!下がりやがれっ!殺す!」などと箇所箇所に設置された拡声器から音も割れよとばかりにヒステリックに喚き立てる各種アナウンス、これも無い。おまけに次の列車時刻、行き先を表示する電光掲示板すら真っ暗で、これでは次に何処行きが来るのやらさっぱり分からず、日に二回しか列車の来ないローカル線でもあるまいし、総じてやる気というものが全く漲っておらんのである。なんという体たらくであることか。それでも俺、健気にもプラットフォーム上で電車を待ち続けた呆け続けた。

一時間が経過した。

電車も来ず電光掲示板も点灯していないのは恐らく停電でも起きているからだろう。しかし、この近代先進国に於いて長期の停電などめったにない。もう少し待てば復旧する筈だ。

二時間が経過した。

乗客の待ってるってのに、俺が待ってるってのに、何のアナウンスもなく待てど暮らせど電車が来んなんて馬鹿な事・・・・有り得るはずがない、この先進国に於いて。

三時間が経過した。

・・・・どうにもこうにも馬鹿馬鹿しくなって俺は駅から出た。とっくに会社は就業を開始してしまっている時間。ああ、ああ、俺が一体何をしたというのか?会社が遠い。このままでは本当に本当に餓死してしまうじゃないか。が、それだけに会社まで今さら歩いてゆける元気も残ってない。とりあえず、とりあえず携帯で会社へ電話しておこう。哀れな社員が一人、立ち往生しているのです。もう社員旅行のことは何ら根に持ってないのでどうかお助けを。お恵みを。ところが何度電話を掛けても結果は昨日と同じで、誰も出やしねぇ。

ふざけやがって。舐めた会社だ。もう辞めてやる。さすがに足元が覚束なくなってきているところで、次には駅裏のコンビニエンスストアーへと向かった。むろん無一文なので何を買えるものでもないが、なりふり構っていられなくなってきている今般の状況下にて、ついに俺は犯罪者になることを決意したのであった。即ち、隙あらば万引きしてやる。コンビニ弁当を万引きしてやりましょうおず。なに、いたって簡単な事だ。コンビニ弁当を籠に入れ、それとなく出入り口のところまで移動し、近くの道路地図なんぞを物色するフリしつつ店員が目を離した刹那、ささっと脱出し後は一目散に走る。後ろも振り返らず死ぬ気で駆ける。簡単な事だ。ほほ。

ところが入ってみれば店内の蛍光灯は燦燦と点いていて空調は至って快適。そして品物も整然と並べられているものの、ここにも誰も居なかった。で、それならば店員も見ておらぬ間にささっと実行してしまえば良いものを何を思ったか?本当に誰も居ないんじゃ折角の中学以来となる万引きのスリルが台無しだよなー、なんて嘯いて俺、なので思い切って声を掛けてみることとしたのである。餓死しかかってるってのに阿呆だろうか俺は?

「あのー、すいません」

・・・・・・・・

「あのー、すいません。どなたかいらっしゃいませんかー?」

返事はない。

「あのー、すいません。どなたもいらっしゃらないようでしたら、ここにある弁当を貰って行っても構いませんかー?」

返事はない。

「お金を持ってないので万引きみたいな事になっちゃいますけどー、いいですかー!?」

殊更に大きな声で問うてみるが、尚も返事はない。

「いいですねー?貰って行きますよー!知りませんよー!ついでにビールとポテチとエロ本も貰っていきますよー!」

テーマ:自作小説(ファンタジー) - ジャンル:小説・文学

  1. 2009/11/26(木) 18:04:12|
  2. 官能小説家を目指したはいいが挫折し、
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マンデーナイト力

昨夜はホリデーナイトとゆうことでお客さんがわんさか来てくれるか来てくれないかのどっちかだろうと思っていたら前者であったからして先ずは一安心。これぞマンデーナイト力およびschueさん力の為せる技であろう。とりわけ昨夜はミュージシャンの方も沢山参加されたようだったけれど、それよりもなによりもミュージシャンでない普通の(?)お客さんも多く駆けつけてくれたのが何だか久しぶりで嬉しかった。

そもそも音楽が好きでたまらずミュージシャンになったのだろうからミュージシャンが音楽を楽しめるのは半ば当たり前と思う。でも、そうでない人に演奏を聴いて楽しんで頂くというのはこれ、演奏する側が思っている以上に実に大変な話であって、俺が最初、マンデーに来て凄ぇと感じたのは、それが平気で出来ている、ミュージシャンとお客さんとのインターフェイスが極めて理想的な関係で出来上がっているという事実だった。もちろん普段からの人間関係的な要素もあったのだろうが、それを差し引いても嘗て自分が経験した(基本的にお客さんが音楽を期待していない)ハコとも(最初っからミュージシャンしか居ない)セッションとも根本的に違う。うまく云えないが凄い。凄すぎる。敵わないと思った。なので何とか仲間に入れて貰いたいと思った。その結果、そんな素晴らしい場所を間借りさせて頂き、素晴らしい出会いに次々恵まれたからこそ自分は多方面へ迷惑を掛けながらもここまで続けてこられたのだ。対人恐怖症の俺がこれだけの出会いに恵まれたのは奇跡といっていい。全てはマンデーと音楽有ってこそ。音楽やってなかったら今頃どうなっていたのか?とっくに自殺していたかも知れん。

決めた。

来年以降も音楽は続けよう。実のところ、このところ俺は年内一杯のマンデー客演が終わったら音楽も辞めてしまおうかどうしようか悩んでいたのだよ。大してうまくもないしね。文章だけに絞ろうかと思っていた。だけど決めた。やる。やると決めたら途端に来年以降の具体的な構想がぐんぐん沸いてきた。

そんな事を思いつつ、昨夜は普段と少し異なった選曲、なかんずく前半三曲は昨年夏、初めてマンデーで演奏させて頂いた日と全く同じ選曲にしてみた。当時からは演奏スタイルもガラッと変わってしまってはいるけれど楽しかったよ俺はね。お客さんは楽しんで頂けたろうか?それだけが気がかりだ。

1.Hello, I love you
2.Let me love you
3.Do anything you wanna do
4.Muddy water
5.Good dreams
6.サンフランシスコ湾ブルーズ

テーマ:LIVE、イベント - ジャンル:音楽

  1. 2009/11/24(火) 12:32:28|
  2. 破滅的な弾き語りに溺れ、
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アルバートキング




60になったらこんな親爺になりたい、という理想像を俺は明確に持っている。もう無理矢理に太ってでもなってやろうかとさえ思う。それはアルバートキングだ。正直なところジョンリーも捨て難いが、上の映像を見るにつけ、鼻の差でアルバートに決めた。

言うまでもなくブルーズギターの三大キングと云えばBBキング、フレディキング、そしてアルバートキングである。で、俺は三人とも三様に大好きなのだけれど、一番憧れるったらやっぱりアルバートだったりする。BBのような名士的名声もない。フレディみたいなロック的分かりやすさもない。60年代にMG'sをバックにやらかした音源を聴いても、うおっ!とはならないし(Born under a bad signなんかクリームもカバーしてるんだがね)、これぞライブ盤のきわめつけ!とも言えるLive wire/Blues powerなんてのも良さが分かるまで相当に根性を入れて聴き込む必要が有る。

では、何がそんなにいいのか?まずは何より名前だな。後述するずっしりしたギターにぴったりの重量感、そして独特の深いスモーキーボーカルに相応しいエレガンスを具えた、その名もアルバート。アルバートキング。名前だけでもいい。

次には、その圧倒的存在感だ。三大キングは夫々キングに相応しく凄まじい存在感を誇っているが、アルバートのそれは圧倒的に過ぎる。熱い。確かに熱いものの、決してフレディのように直情的にはイカない風格。そして余裕。真黒な熱さ。どこか怜悧ささえ感ぜらるような。かといってBBみたいにジェントルではない。いわばヤクザの大親分の如き凄み。上司にするならBBのほうがいいに決まっているけれど、それでも憧れてしまう。徹底的に腹が据わってる、というか。

そしてギター。これはクドクド言うより上の映像を見るといいだろう。曲はそのものズバリ「Blues power」。弾けるフレーズは異常に少ないが、その一音一音がいちいち必殺。ヤクザの大親分とは我ながら良く云ったもので、ドスで突き上げるような殺人的チョーキング。この有無を言わさぬ重量感よ。しかし飽くまで冷静沈着。ロックのガキみてえに直ぐ舞い上がったりはしない。それでもってギターソロのブレーク部に於ける得意満面の「どうだ!」と云わんばかりの表情ときたらどうだ?正に千両役者の貫録じゃないか。

少しは分かって貰えるだろうか?俺は齢食ったらアルバートだ。もう決めている。言っとくが単に真似するって意味じゃないぞ。ギターをコピーするとかじゃない。そんなケチな事を俺が云うわけないだろう。要は生き様ですよ生き様。ブルーズマンは、男は生き様が全て。ちまちまコピーなんかするかよ。その時点でアルバート失格だぜ。あほらしい。

ただし、ブレーク部の顔だけは真似させて貰う。

テーマ:ギター - ジャンル:音楽

  1. 2009/11/21(土) 21:43:33|
  2. BLUESなんかをすごく適当に歌っているくせに、
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どぜうの鍋を冷や酒でやるみたいなさ

今日は名古屋だ忙しい。誰か俺に音楽は苦手なので文章だけで食ってける仕事を教えてくれ。贅沢は云わん。手取りで月35万ぐらい貰えればいいから。

DSC_0172.jpg

そんなぼやきはともかくとして、先週土曜日の宝塚ギター演芸ん時の写真を会社の人(人妻)が撮って呉れていたので掲載しておく。これじゃミュージシャンというよりギター漫談だ。しかしまぁ大変やった。カラオケマイクを二本立てて。こんなんできちんと聴こえてたのかな?

あほ

しかし近くで撮るとそれなりにミュージシャンらしく見える。ミュージシャンじゃないんだけどね。

テーマ:テクノ・エレクトロニカ - ジャンル:音楽

  1. 2009/11/20(金) 10:45:19|
  2. 破滅的な弾き語りに溺れ、
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ちょんの間大快楽 その12

結局、翌朝まで待っても海鼠子は戻らなかった。ついでながら待つ間、更に自宅のありとあらゆる衣装ケース、箪笥、机、化粧台、洗面台、押し入れ、仏壇、それらの中身をひっくり返してみたものの、やはり現金のみならず、宝飾類だとか、ありとあらゆる金目の物がごっそり無くなってしまっていた。かと云って空き巣が入ったり争ったりしたような痕跡も見受けられねぇし、という事はつまり、それら一切合財を持って妻は蒸発してしまったのかも知れん。知らん間に誰か他の男、町内で評判の表具屋を営む仮に伝出炉兵衛とでも名付けようか、と不義密通、俺の留守を見計らい駆け落ちてしまったのやも知れん。

そうは言いながら、ここで彼女の帰りばかりを待ちあぐねてるわけにもいかんというのはつまり、別に表具屋の伝出炉兵衛とやらが実在しようと海鼠子と駆け落ちようと自分は死なんけれど、これ以上何も食わないままでは死んでしまうからだ。もはや大量の発泡酒でもって空腹を凌ぐのも限界に来ている。というか、すきっ腹に酒ばかり呑んでいるので酷く気持ち悪い。そこで伝出炉兵衛と海鼠子の不倫問題は後の課題にしておくこととし、ともかくも俺は今日から出勤すると決めた。現実、金がないなら稼ぐしかない。それに上手くすれば何らかの方法でもって当面をしのぐ位の多少の金銭、或いは米、味噌等を社員の誰かに無心出来るかも知らず、ちょんの間で自分を見捨てて行った奴らに無心するのも腹立たしいが、なんせ命有っての物種である。腹が、腹が、腹が減っている。このままでは冗談抜きで本当に絶命してしまう。鉄道?いいよ乗ってやるよ。そんな悠長なこと言ってらんねぇ。

一体全体、何なんだねこれは?

発泡酒でガボガボの腹を抱え、何とかサラリーマンらしく身支度を整えて家から出た俺、しゃらくさく石畳を埋め飾った駅までの上り坂を何しろ空腹なもので力なく登る。でもって、その途上、何とは判別しかねる、何とはなしの違和感を、いつしか覚えたのであった。いつもと異なる雰囲気、てぇの?何?これ。

分かった。

なんとなれば、誰も居ないからだ。

この通勤時間帯、日常ならば自分と同様のくたびれたサラリーマンやら学童やらが地面を眺めつつ、とぼとぼと圧倒的な絶望を背負い力なく歩いてゆく姿があちらこちらと散見されたものだった。それを見て朝っぱらから何と胸糞の悪い光景だといつも毒づいたものだ。ところが、この日に限って誰も居やしねえ。もしや、今日は休日?いや違う。きっぱりと平日。

そして、それから十分ほど坂を登り辿り着いた駅ときたら、もう。

テーマ:自作BL連載小説 - ジャンル:小説・文学

  1. 2009/11/19(木) 18:50:54|
  2. 官能小説家を目指したはいいが挫折し、
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ちんぽが小さくてもAV男優になれるか調べてみた

昨夜は久しぶりに通常モードでの歌モノステージをお届け出来た。先々週はパンク、先週はブルーズばっかり演ってたから本当に久々だ。ま、自分なりには全力を出し切り納得の出来るステージがヤれたと思うので、あとはお客さんが楽しんでくれたことを祈り妄想するばかりである。

手前味噌になるが、このところの俺はそれなりのアベレージを保てていると感じる。ここ二ヶ月三ヶ月ぐらいはやってて「あぁ〜今夜はダメだ〜」と思う事がない、自分の中ではね。以前は打率五割ぐらいだったけれど今はほぼ十割だ。なかんずく先週からはカウントダウンも始まったし、殊更に気合いが入ってるんだろう。

それでもステージは怖い。

理不尽なもので、どれだけ数をこなしても慣れないばかりか寧ろ逆で、やればやるほど人に観て頂く聴いて頂くという事の重大性を認識させられる。しかも、たった一人で誰とも共有出来ずに。確かに楽しくもあるが、そればかりではない。月曜などは夕方頃から早くも緊張のあまりゲロを吐くみたいな咳が出るし、酷くなれば本当にゲロも出る。これは、もう条件反射みたいになっている。かといって怖いからといって辞められないというのはつまり、魂がそういう方向に俺を持ってくからであろう。プロでもないくせにと貴兄は笑うかも分からんけれど、そんなの知るか。やらずにいられないものはやらずにいられないんだよ。

そんな俺のゲロ吐きライブ。泣いても笑っても今の形態は今年一杯で終わりですよ。あとはどうなるかわかりまへん。だから観に来て〜!!

Set list:
1.Fire and water
2.どうしようもない恋の唄
3.Georgia on my mind
4.Venus
5.月、そしてメトロポリスの虚像
6.Hometown blues
7.Close to you

テーマ:ロック - ジャンル:音楽

  1. 2009/11/17(火) 18:11:07|
  2. 破滅的な弾き語りに溺れ、
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ちょんの間大快楽 その11

次の寝覚めは実に爽快。時計の針は午後三時半。あれだけの疲労を考えると、さもあらん、十一時間程も爆睡していた事となる。さて起きてみると寝室のドアは完全に閉まりきっておらず、その僅か数センチの隙間から室内の様子を窺う事が出来たもので、やれやれと起き出しそちらへ視線をやる。妻の、海鼠子の気配はない。台所にも居間にも居なさそうだ。ま、おおかた買い物にでも出掛けたのだろう。と、それならばと台所へ行き、冷蔵庫から発泡酒を一本取り出し一口飲み一息ついて社宅二階の自室の窓より表の路地の様子を見下ろせば人っ子一人として見受けられぬ平日昼間の閑静な住宅街。はは、平和だね。そこで更に発泡酒をぐびと呷り、胃の底あたりがじんわりしてきたところで、ま、なんですな、後々を考えると無断で欠勤するのも何だし電話の一本ぐらいは会社に入れておいてやってもいいかな、なんて前向きな了見を持ち始めたのである。だが時刻は既に午後三時半。ここで不用意に電話すれば、ごらぁ仏田ちゃん!今ごろ何をたわけた事を抜かしとりはりまんねんのんな!会社を舐めとったらあきまへんえ!どつきますえ!などと短気なばかりでそのくせ部下の管理能力は皆無に等しく、故に汚野のような変態の存在を許してしまっている部長の阿呆あたりから叱責が飛んで来んとも限らぬわけであって、それならばここは一つ下手に出、ごほっ、ごほっ、熱と咳と下痢と吐き下しが酷く今の今まで電話出来ませんでした、ごほっ、す、すいません、ちょうど愚妻も出掛けちゃってて、ごほ、よし、これがいい、この調子で行こう、なんてな作戦を決めリハーサルを四回重ね、しこうして電話を掛けたのだけれど誰も出ない。何しろ昼間の事で営業マンが出払っているという状況も考えられなくはないものの、それでも事務のおばちゃんぐらい出ても良さそうなもんなのに駄目な会社だなあ、ほんと、つくづく、て今さらの話でもないのだが、とまれ、それから俺、律義にも約十分程の間隔を空け三回も電話を掛けた。しかるに結果は同じで、ええい、もう知らん、と最後には匙を投げてしまったのである。

諦めて、発泡酒の酔いが普段以上にぐらぐらと効いてきているのを感じた。そういえば昨日の揚げ物以来、何も食ってない。それらも殆ど後に吐き戻してしまっており、故に当座の僕は私は酷く空きっ腹なのだ。その点に気付いた俺は早速何か食えるものはないかしらんと冷蔵庫を再び物色。しかし、こういう時に限って大量の発泡酒以外には「ごはんですよ」の瓶ぐらいしか冷蔵庫になく、米もちょうど切らしてしまっていて、じゃ、しょうがねぇ、何か買って来よう、ええと、確か生活費を纏めてある財布はこの辺りだったような……ふだん家計を妻へ任せっきりなだけに要領を得ぬまま2DKのあちらこちらを手探りにごそごそ探し回るも、どうしても先立つものが見つからない。金もカードも。あぁ、困った。海鼠子のぼけ、いつになったら帰ってきやがるのだろうか。なめやがって。殺す。逆に返り討ちで殺されるかな。ところが殺そうにも殺されようにも奴ぁ待てど暮らせど夕方になっても帰って来ねぇ。で、さすがに不安になってきて、まさかと思い立った俺は寝室へと向かい、そこの衣装ケースをばん、開けてみたのです。するとどうです、あれほど沢山有った妻の衣装、着道楽だった海鼠子の衣装、その悉くが忽然と、ごっそりと失くなってしまっているじゃないですか。

テーマ:恋愛小説 - ジャンル:小説・文学

  1. 2009/11/16(月) 18:34:49|
  2. 官能小説家を目指したはいいが挫折し、
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変態小説家

the Nextus

ネット小説サイト「小説家になろう」に全く無意味かつ圧倒的に下らねぇ変態小説を掲載。興味のない方は、上の全然関係ない画像をとりあえずクリック!!

プロフィール

jack19750305

Author:jack19750305
−−−−−−−−−−−−−−−
0歳:ドブ川の上流から流されてきたところを育ての親に拾われる

18歳〜21歳:某D志社大学の軽音サークルにて4年間バンド活動。学食のささみチーズフライが美味かった事以外はキレイさっぱり忘れてしまいたい生ゴミのような4年間(それとて、いま食ったら全然美味くないだろう、と思う)

22歳:就職して東京へ

24歳:肺結核を患い、名古屋へ左遷。そこでブルーズマンもどきになり、ブーイングの嵐

28歳:大阪へ左遷。女性問題を起こす

29歳:村一番のジャックナイフ使いだった事からjackと名乗る事に

31歳:肺炎を患う

31歳:精神科医から「社会不安障害」の診断を下され、SSRI投薬治療開始。以後、ヤク漬けの日々

32歳:薬が切れて大アバレ

32歳:小田和正をハゲ呼ばわりされて怒る

32歳:嫁の実家のお隣さんの飼い犬もjackという渾名を名乗っていた事が判明し、何だかイヌのような気分になってきたのでBattle jack's any old wayと改名。メシ喰うな!

33歳:草野仁へ弟子入り。それが原因というわけではないが、同時に鬱を発症

34歳:近江舞子あたりで伝説となる

60歳:アルコール中毒死(予定)

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